Vol.7 脳梗塞未病「2型」の場合の具体例
脳梗塞未病2型の状態とは、脳梗塞に関連した症状はないが、一般検査では異常な状態です。
脳梗塞に関して患者様で特に多いのが、血圧が高い、コレステロール値が高い、血糖値が高い状態です。以下の数値が未病治療の目安となります。
血圧については、上の血圧が160mmHg以上、下の血圧が90mmHg以上の場合
コレステロール値については、LDLが120mg/dL以上の場合
血糖値については、110mg/dl以上の場合
一般検査でこれらの項目で異常が出た場合、一度は未病医療を受けて、病気(脳梗塞)になる確率を下げることをお勧めします。なによりも治療の時機を逃さないことです。
脳梗塞における血管の詰まりは、静かに進行します。ある日突然詰まってしまうものではありません。水面下で徐々に進行し、ある時点で詰まってしまうのです。日常の何気ない症状や、定期健診などで異常を示した項目があったときは、ある意味、運命の分かれ道と心得ましょう。
そのほかにも、高尿酸、不整脈、肝機能低下、腎機能低下、尿糖、尿蛋白、血小板凝集機能亢進なども関連しますが、これらについては別の回で詳しく解説します。
腎研クリニック院長 金澤武道
腎研クリニック 院長 金澤 武道 著書