Vol.6 脳梗塞未病「1型」の場合の具体例
脳梗塞未病には、症状はあるが一般検査では正常な状態(未病1)と、症状はないが一般検査では異常の状態(未病2)があります。これまで未病治療を受けた患者様に多かった症例をあげてみます。
脳梗塞未病1の状態とは、脳梗塞に関連した症状はあるが、一般検査では正常な状態です。
脳梗塞未病の患者様で特に多いのが、頭痛、めまい、しびれ、歩行障害、言語障害、物忘れなどです。
一般検査が正常でも、以下のような症状があるときは、脳梗塞未病が疑われます。現にこのような患者様を精密検査をしてみると、脳の血管が細くなっていたり詰まりかけていたりすることが多くみられます。
- 朝起きると頭が痛くて、なかなかおさまらない。
- 仕事に行けないほど片頭痛がひどい。
- 頭がずっとモヤモヤしている。頭がスッキリしない。
- 集中して仕事をしていると、頭が痛くなって仕事が手につかなくなる。
- 椅子から立ち上がるとめまいがして、そのまま座り込んでしまうことがある。
- 本を読んでいると目がかすんできて、クラクラする。
- 指先がしびれてきて、細かい作業ができなくなる。
- 手足の先がしびれて、数日たっても改善しない。
- 長時間歩いていたら、思うように足が上がらなくなった。
- 低い段差でつまずくことが多くなった。
- 階段の昇降が、いつもよりつらくなり、息が切れるようになった。
- 会話していると、自然に口角からよだれが出るようになった。
- 今なにをしようとして動いたのかが、わからなくなることが多くなった。
- 思い出せないし、言葉も出なくなることが多くなった。
一般検査で問題がなくても、以上のような症状が出ることが多くなった場合は、脳梗塞の未病状態を疑い、未病医療を受診することをお勧めします。
腎研クリニック院長 金澤武道
腎研クリニック 院長 金澤 武道 著書