Vol.4 予防医療⇄未病医療⇄これまでの医療
健康-病気の捉えから、健康-未病-病気へと医療介入の時機を設定したことにより、手遅れを防ぐ確率が高くなりました。これまでの医療、予防の医療、そして未病医療について簡単に違いを述べてみます。
予防の医療というのは、健康なうちに予め防ごうというものです。患者様は健康な状態では通院することはほとんどないので、生活習慣などを整えることを目的としたカウンセリングなどの補助的な医療が展開されています。
従来の医療では、病気になってから通院し治療するという流れになるので、症状があり、かつ定期検診でも異常が見つかるような段階ではじめて治療することになります。この時期では、手遅れになる確率が高くなってしまうのもやむを得ません。
未病医療では、健康と病気の間にある未病状態(未病1、未病2)に対し、未病検査・未病診断・未病治療を施して健康に戻そうという医療です。未病を発見するための高度な検査力や診断力が求められ、同時に未病状態を治すための治療法が確立していることが求められます。
腎研クリニック院長 金澤武道
腎研クリニック 院長 金澤 武道 著書