Vol.2 未病のタイプ
健康と病気の間に未病という状態があると言われても、患者様としてはイメージすることが難しいのではないでしょうか。そこで、わかりやすくするために、未病を未病1と未病2に分類しました。
未病1とは、「症状はあるが、一般検査では正常」である状態です。
未病2とは、「症状はないが、一般検査では異常」である状態を指します。
未病1は、「最近、めまいや頭痛があるけれど、定期検診では特に問題はなかった」という状態です。忙しい日常の中で、なんとなく症状は感じるが、無意識に通り過ぎてしまうことはだれにでもあると思います。
未病2は、「日々元気に仕事はしていて症状は特に感じないが、定期検診では異常な項目が見られた」という状態です。ふだん気が付かなかったけれど、検査をしたらコレステロールが高かった、尿酸値が高かった、ということは誰にでもあり得ることでしょう。
おそらく未病1、未病2の状態で、意識的に診療を受けようとする人は少ないのではないでしょうか。これらの状態を未病として具体的に位置づけ、この段階で積極的に医療介入して健康に戻す確率を高めるのが未病医療です。
腎研クリニック院長 金澤武道
腎研クリニック 院長 金澤 武道 著書