脳卒中の比率を見ると、脳梗塞が65%にのぼり、脳出血は約24%、くも膜下出血は11%です。最近は救急医療の技術が発展したこともあって脳卒中で亡くなる人は減ってきましたが、脳がダメージを受けるので、さまざまな後遺症に苦しむ人は増えています。
この三つの病気の違いをまとめました。
1.脳梗塞とは?
脳の血管(動脈)が血栓(血液が固まったもの)によって詰まってしまい、その先に血液が行かなくなるものです。 血栓は血管壁の出血を止めるためにできます。
健康な血管なら出血が止まれば血栓を溶かす作用(線溶作用) が働き、 血栓は消えます。 しかし、動脈硬化を起こした不健康な血管だと血栓をうまく溶かすことができず、 血管を塞いでしまうことがあるのです。血栓によって血液が流れなくなれば、その先の脳神経細胞が死んでしまい、脳からの指令がストップするため、もし言語を司る部分への血流が止まれば、一言葉は出にくくなり、手や足を動かしている神経に血液が行かなくなれば、手足が自由に動かなくなります。
2.脳出血とは?
脳内の血管(動脈)が破れて、血液が脳内に流れ出ます。流れ出た血液は凝塊(ぎょうかい:凝り固まったもの)を作り、脳内の神経細胞を圧迫します。その結果、破れた血管の周囲の細胞がダメージを受けて、意識を失ったり、体の自由が効かなくなったりします。
3.くも膜下出血とは?
脳を包んでいる三つの膜(軟膜、くも膜、硬膜)のうちの、くも膜の内側で起こる出血です。激しい頭痛が突然起こるのが特徴で、出血の量が多いと、すぐに意識を失い、助からないこともよくあります。
上記の通り脳梗塞は脳卒中の65%と圧倒的に多いため、金澤式点滴治療を受けられる方は脳卒中では脳梗塞治療が最も多くいらっしゃいます。しかし、「脳出血」や「くも膜下出血」の後遺症に悩む方の症状を改善に金澤式点滴治療が効果を発揮する可能性があります。血流のある血管を活性化するつまり、血管を若返らせることによって、さまざまな効果が期待できます。最初に受診していただき精密検査を受け脳の状態、身体の状態を把握できます。気軽にご相談ください。
※金澤院長の書籍「のかった、脳梗塞からの復活!」から一部抜粋
腎研クリニック 院長 金澤 武道 著書